「お客さまにいい物件を買っていただいて、喜んでいただきたい。そう考えているに決まっているよ」もちろん、これはたてまえである。いくら人のいいあなたでも、そんな甘い言葉を信じはしないだろう。では、業者はなにを考えているのか?はっきり言ってしまえば、「ラクをして儲かる物件はないか。物件を高く買ってくれる客は見つからないだろうか」そんなことばかりを考えているのである。前の章で指摘したとおり、バブル以前も以後も、不動産業者の発想にはまったくなんの変化もない。だから、いくら不動産業者が甘い言葉をなげかけてきても、それに踊らしてはならないのである。大切なのは、あなたがしっかりとした目をもつことだ。このことを痛感したのは、不動産流通研究会という会合でだった。この会合は、名前のとおりさまざまな不動産会社、仲介業者、販売業者、開発業者が参加して発足させたものだった。当初は、どのようにすれば、合理的で効率的な不動産の流通システムができるかという大問題を検討する予定であった。ところが、何度か出席しているうちに、わたしは同業者たちのあまりの不勉強さにいらいらしてしまった。若輩者のわたしでさえ、そこに参加している人たちの話を聞いても、なんの得るところもなかったのである。
やっぱり羽田発こちらから!