ローンを依頼された銀行は、その人の資料の提出を要求する。収入を証明する書類、生年月日、退職の時期、家族構成、これまでにどれくらいの負債があるのか、それをどれくらい返済しているのかなど、金融機関によって多少はちがうが、まずこういった類の資料が要求する。これが金融機関の与信調査だ。要するに、その人にお金を貸しても、しっかりと返済するかどうかを調べるわけである。ご存じの方が多いだろうが、これは単に書類を記入するだけではない。納税証明書や課税証明書、自宅の謄本などをあげて、それに抵当権がついていればその返済表などなど、書類をそろえるだけでも1週間や2週間はすぐにたってしまう。しかも、1度そろえて提出したと安心していても、あとになって、「あの書類が足りない」「こういう書類があるはずだ」などと、繰り返し注文をつけられるからずいぶん時間がかかる。これに加えて担保調査もある。契約する物件を担保にいれる場合、その物件の本当の市場価格はいくらなのかという点を金融機関が調査する。バブル時期には、この担保調査がずいぶんいい加減に行なわれていたから、いくらでも銀行から資金が引き出せたのである。このように、金融機関との交渉には煩雑な手間が必要である。
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